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電気自動車等の補助金交付台数は愛知県が全国一——————— 自動車保有台数も愛知県が全国一と車社会を象徴

2022.08.19

     

【東海エリアの電気自動車等の補助金交付台数】

 環境への意識の高まりとともに、ここ数年普及が進む電気自動車等の次世代自動車。愛知県は自動車保有台数では全国一を誇るが、(一社)次世代自動車振興センターの統計によれば、電気自動車等の補助金交付台数においても愛知県は全国1位の26,308台となっている。東海エリア各県を見ても、静岡県が9位の10,116台、岐阜県が7,529台の10位と、上位10位までに3県が入っており、東海エリアは電気自動車等、次世代自動車普及の先進エリアとも言えよう。

 愛知県の電気自動車等の補助金交付台数の割合をタイプ別に見ると、EV(電気自動車)が43.1%(全国53.3%)、PHV(プラグインハイブリッド自動車)が50.2%(全国42.8%)、FCV(燃料電池自動車)が4.6%(全国1.5%)、原付EVが2.1%(全国2.4%)となっている。全国と比べると、PHVとFCVの割合が高くなっているのが特徴である。

【愛知県の自動車保有台数は22年連続全国一】

 一方、都道府県別の自動車保有台数は、(一財)自動車検査登録情報協会の発表資料によれば、愛知県が全国1位の約532万台となっている。2000年までは東京都が全国1位であったが、2001年に東京都が約462万台であったのに対し、愛知県が約468万台となり、それ以降22年間愛知県が全国1位を維持している。2001年から2022年への台数の変化状況を見ると、東京都が約21万台減少(95.5%)したのに対し、愛知県は約64万台増加(113.7%)となっており、愛知県の増加率が際立つ。愛知県の車種別の自動車保有台数については、乗用車が79.1%(全国75.3%)、貨物車14.7%(全国17.6%)等となっており、全国と比べると乗用車率が高いのが特徴となっている。

 愛知県以外の東海エリアの各県の自動車保有台数を見ると、静岡県が約291万台と全国9位となっているほか、岐阜県が約169万台で全国18位、三重県が約153万台の21位となっている。東海エリア4県の合計では、約1,144万台で全国シェア率は13.9%と、ここ数年シェア率の変化はない。2018年と直近年の2022年を比較した増加率では、全国が1.005倍に対し、東海エリア全体では1.009倍と全国の増加率を上回っている。また、人口千人当たりの台数を見ると、全国が655台に対し、愛知県は708台、岐阜県が860台、三重県が869台、静岡県が805台といずれも全国平均を大きく上回っている点からも東海エリアが車社会であることを裏付ける。

田中 三文(たなか みつふみ)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱
政策研究事業本部
上席主任研究員

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