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INTERVIEW

顧客接点を増やし、
コミュニティ創出や地域活性化に貢献

2023.06.28

ーー 2023年春の番組改編にあたり、朝の報道情報番組『堀潤モーニングFLAG(以下、モニフラ)』と夜の教養バラエティ番組『バラいろダンディ(以下、バラダン)』の告知広告をご出稿いただきありがとうございました。まずは今期の改編の狙い、両番組のポイントについて教えてください。

城田 全体的には、各時間帯で東京ローカルであることを打ち出した「ゾーン」をつくっています。夕方の時間帯にはもともと『5時に夢中!』という名物番組がありますが、時間帯ごとにTOKYO MXならではの番組を育て、訴求力を高めようというのが狙いです。朝のゾーンを担う『モニフラ』は、放送時間を7時から8時の1時間だったものを、8時半まで30分延長しました。キー局を中心に競合が多い時間帯ですが、フレッシュなZ世代をコメンテーターに据えたり、地域課題を中心に東京ならではの話題を取り上げたりして、差別化を図っています。夜の『バラダン』は、20時半だった放送開始時間を21時に変更しました。今回の出稿では、時間が変更される4日前から当日までカウントダウン広告を掲載させていただきました。

ーー 『バラダン』は、3月13日に『バラいろダンディ公開生特番~春だから…大切なお知らせSP』と題する公開生放送も実施されましたね。スタジオではなくホール会場にお客様を招いての公開番組は苦労もあったのではないでしょうか。

城田 たしかにいつものスタジオに比べると予想外のハプニングが起こりやすいのですが、それも生放送のリアルな醍醐味です。有人イベントの規制も緩和されていますし、番組としても公開生放送をやりたいという要望があったため実現しました。

2023年3月13日、約200名の視聴者を招き、東京国際フォーラムから『バラいろダンディ公開生特番~春だから…大切なお知らせSP』を公開生放送。こうした試みは今後も増やしていく予定だという。

ーー 今後も公開生放送や番組連動イベントは実施していくお考えでしょうか。

城田 はい。今後のテレビ局のあり方を考えたときに、東京ローカルという原点に立ったうえで、顧客接点を増やしていくことが大きなポイントになると思っています。簡単にいえば、TOKYO MXがハブの役割を果たしてコミュニティを築いていくということです。今回の『バラダン』公開特番は東京国際フォーラムを使いましたが、例えば元気を失いかけている商店街などに出かけていけば、東京の地域創生につながるような番組作りができる可能性もあります。また、『モニフラ』では、番組終了後に出演者と視聴者がSNSの音声コミュニティでやり取りをする機会を設けるなど、コミュニティという点は意識しています。

ーー 顧客接点という意味では、イベント事業も展開されていますね。この夏には東京ミッドタウンで『DinoScience 恐竜科学博 2023』を開催するとお聞きしています。

城田 夏休み期間ということで家族連れのお客様には多くご来場いただきたいと考えていますが、博物館ではない会場で開催することで、飲食も自由にできますし、閉館時間を気にせず夜のライトアップといった演出も可能なので、カップルも含め老若男女に訴求できると期待しています。当然、TOKYO MXの番組内でも連携を図る予定で、放送とイベントの融合、コミュニティの創出、東京の活性化といったテーマに合致するものと思っています。

2023年7月21日から9月12日まで、東京ミッドタウン・ホールで『DinoScience 恐竜科学博 2023』を主催。飲食提供やライトアップなど、従来の枠にとらわれない東京ならではの展示を目指す。

ーー 2025年には開局30周年を迎えられます。これからどのようなテレビ局になっていきたいとお考えですか。

城田 動画の時代になって大きな可能性は感じつつ、資本力や視聴者数では全国キー局や外資系の配信サービスに太刀打ちできないのが実情です。また、これはテレビだけでなく新聞もそうですが、限られたパイの取り合いという現実もあります。そんな中で新たな付加価値を生み出すためにも、さらに東京にこだわった事業展開が必要だと思います。東京をしっかりグリップすることでスポンサーの皆さまにも信用していただけますし、コミュニティの創出や地域活性化の面でもより貢献できると考えています。

ーー 新聞の話も出していただきましたが、TOKYO MXの番組にコメンテーターとして東京新聞の記者が出演したり、東京新聞の子育て情報サイト「東京すくすく」のイベントでTOKYO MXのキャスターさんにご協力いただいたりと、相互連携させていただいています。テレビ局と新聞社の連携について、また、新聞に対する期待やご要望についてもお聞かせください。

城田 インターネットメディアに比べ、テレビ局や新聞は社会的な信頼度が高いので、連携することでさまざまなコンテンツをつくれると思います。テレビのコメンテーターとして新聞記者さんにご登場いただくのも信頼性があるからですし、「東京すくすく」さんのイベントでは子どもさんのアナウンサー体験で私たちのノウハウを生かす機会をいただきました。信頼性を担保した形での体験には大きな可能性を感じます。ローカル局としてできることには限りがありますが、だからこそ私たちは共創を重視しています。東京新聞さんともお互いに信頼性を堅持しながら連携することで、新たな付加価値を生み出せると思うので、今後ともぜひ共創していきましょう。

ーー こちらこそよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

東京新聞 2023年3月30日~4月3日朝刊

『バラいろダンディ』の改編4日前から掲載されたカウントダウン広告。4月2日には、併せて『堀潤モーニングFLAG』の告知広告も掲載された。

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