MARKETING MAGAZINE

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INTERVIEW

2019.12.24

「Have a Dream」の精神で

ーー 日本で開催された第9回ラグビーワールドカップで、貴社がオフィシャルパートナーを務めるラグビー日本代表が初めての8強入りを果たして大きな話題となりました。ワールドカップに合わせて新聞広告もご出稿いただきましたが、今回、ここまでの盛り上がりになると予想されていましたか。

梅岡 ラグビー日本代表へのスポンサードは2001年から継続していますが、ここまで話題になったのは初めてで、弊社としても予想以上でした。今回の盛り上がりは、地元の日本開催だったからというのももちろんありますが、何といっても日本代表チームが強くなったからというのが大きな理由だと思います。

ーー 2015年の前回大会では初めて南アフリカを破り、大きなニュースになりました。

梅岡 はい。そのころから徐々に強くなっているという手応えがあったので、今回のワールドカップに向け、全面的にサポートしてきました。それだけに、今回の8強入りは本当に嬉しかったですね。

ーー 2001年、ラグビー日本代表のスポンサーとなったきっかけは何だったのでしょう。

梅岡 当時の日本代表監督だった宿澤広朗さんと弊社会長の上原明との間に面識があったことです。最初に話があったとき、ラグビーの国内リーグの各スポンサーを差し置いて弊社が日本代表チームのスポンサーになっていいのかどうか、上原も戸惑ったそうです。けれども、特定チームのスポンサーが代表チームのスポンサーを兼ねてしまうと、他チームの選手には抵抗感が出るかもしれない。中立なスポンサーだからお願いしたいという意図を宿澤さんから説明されて決断したそうです。

ーー 2001年当時、日本代表はお世辞にも強くはありませんでした。それでも18年もの長期間にわたって代表チームをサポートしてきた理由を教えてください。

梅岡 ラグビーの精神と弊社の社是に共通点があるからです。ラグビーは紳士のスポーツといわれます。試合終了を示す「ノーサイド」という言葉は、激しく戦った相手でも試合が終われば敵味方なく称え合うという意味ですし、フェアプレーも重視されます。大正製薬も、「正直、勤勉、熱心」や、ルールに則って正しく商売するという「紳商(紳士の商売)」という経営理念の考え方があり、ラグビーの精神と合致します。会長の上原自身がラグビー経験者なので、なおさら実感が強かったのではないでしょうか。また、リポビタンDは、「ファイト!一発!」で知られていますが、がんばる人を応援したいというのが一貫した考えです。現在は「Have a Dream」というブランドコンセプトを打ち出しています。一生懸命に夢を追う日本代表チームが強くなっていく過程を応援してきた、そうしたメッセージを新聞広告にも込めています。

ーー リポビタンDがアンチ・ドーピング認証を取得したとお聞きしましたが、これもそうした流れなのですね。

梅岡 そうです。アンチ・ドーピング認証は、商品はもちろん、生産ライン含め工場すべてが検査対象になります。そのため、認証まで時間がかかるので大変なんですが、アスリートを応援するという観点では絶対に必要だという認識で取得しました。リポビタンDは、スポーツのときに飲むというイメージがあまりないかもしれませんが、「肉体疲労時の栄養補給に」というキャッチフレーズのとおり、実はスポーツとの相性は抜群です。それを多くの方に知っていただきたいというのも、アンチ・ドーピング認証を取得した理由です。2019年10月から販売を開始した「リポビタンゼリー for Sports」も、スポーツシーンで手軽にエネルギー補給をしたいというニーズに応えるために開発した商品で、もちろん、アンチ・ドーピング認証を取得しています。

ーー スポーツのサポートという意味で中日新聞社にとって身近なのは、中日ドラゴンズの「リポビタンDナイター」です。それ以外に、岐阜県郡上市の「郡上おどり」にも協賛されていますね。こうしたイベントも応援されるのはなぜですか。

梅岡 具体的なチームやイベントという観点ではなく、地域とお近づきになるという意味合いが強いですね。スポーツチームやお祭りなどは地域との親和性が高いので、そこを少しだけお手伝いさせていただくことで、地域の皆さんのことも知ることができ、逆に我々のことも知っていただける。営業的には販路拡大にもつながるのですが、それが目的というよりは、がんばっている人を応援した結果、いい関係を築ければいいということです。

ーー 郡上市の皆さんからは感謝の声を聞きます。おそらくそうした貴社の姿勢が伝わっているのではないでしょうか。最後に、新聞社や新聞広告に対してご意見やご要望があればお聞かせください。

梅岡 新聞は、さまざまなメディアのなかでも信頼性が最も高い媒体だと思います。そのため弊社では、新聞広告はさまざまなブランドで出稿していますが、クリエイティブを吟味した広告しか出稿していません。また、先ほどの話とも関連しますが、地方紙には情報と人脈に他メディアにはない深さがあります。地域に根差した強みがあると感じており、弊社のように地域とのご縁を結びたい企業にはとても頼りになる存在です。今後ともよろしくお願いします。

ーー おっしゃる通り、地域密着が私たちの生命線です。本日はありがとうございました。