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INTERVIEW

衛生環境を整え、生活を調律する。

2021.08.19

ーー お掃除を含めた生活調律を事業の柱のひとつとされている中で、新型コロナウイルスによって御社の事業にはどのような影響がありましたか?

住本 緊急事態宣言の発出によって当社の事業所(店舗・飲食店など)市場においては、自治体からの休業要請によりマットや空気清浄機、浄水器などの定期レンタルの一時的なストップや解約が多発しました。家庭市場では外出自粛や在宅勤務などによってお客様のご家庭を訪問し直接会うことが困難になり、新規顧客の開拓ができなかったことから売上に大きく影響を受けました。このような状況下でしたが、需要が増えた商品やサービスもあります。従来のモップ・マット商品に使用している吸着剤・除菌剤・洗剤について第三者機関の試験によりウイルスが減少することを確認した「レンタル」、手指消毒剤やハンドソープなどの「物販」、担当者が訪問して抗菌・抗ウイルスの施工などを行う「役務」の3つに加えて、これら衛生関連の商品やサービスを組み合わせた「イベント衛生サービス」も新たに展開しました。主に人が多く集まる会場やワクチン接種会場などで、除菌抗菌処理やソーシャルディスタンスのオペレーションといった感染対策の提供を行っています。

ーー 「ダスキンと無理のない衛生をご一緒に。」というフレーズに込められた思いとは?また、ご出稿いただくまでの経緯をお聞かせください。

住本 当社は創業当時からの経営理念を表現するスローガンである「喜びのタネをまこう」を事業運営の精神としています。そして訪販グループは、多様化する生活スタイルに合わせて“お客様の生活・事業にしっかり寄り添い、お客様が必要とするものをお届けすることで、生活・事業のリズムを整えるお手伝いがしたい”という想いを込めて2018年より社会に果たす役割として「くらしのリズムを整えよう♪」をコミュニケーションワードとして発表しました。そして現下のコロナ禍において生活者・事業者の意識や行動に大きな変化がおこり、より衛生的な生活環境や事業運営が求められるようになったことを受け、訪販グループは、事業を通じてより一層のお役立ちを果たすことを使命と考え、「衛生環境を整える」をタグラインとして新設し、タグラインを用いた情報の発信とコミュニケーション活動の展開をはじめました。「喜びのタネをまこう」を実践するためにお客様に衛生で安全と安心をお届けしたい。それが私たちの想いです。世の中にコロナ疲れのムードが広がる中、清潔で衛生的な生活環境を保つためには「無理なく衛生対策」を続けていただくことが大切です。毎日の家事にプラスするのではなく、いつもの家事や掃除で衛生対策ができるアイテムの紹介や、自分では手がまわらないところはプロを頼ってみることの提案を表現したいと考え「ダスキンと無理のない衛生をご一緒に」を広告フレーズに採用しました。

中日新聞 2021年3月29日朝刊

ーー 御社が事業者さんや生活者である私たちの安全と安心をサポートされることで皆が幸せな時間を共有することができます。まさに「喜びのタネをまこう」のスローガンに通じますね。ところで、消費者とのコミュニケーションではどのようなことに取り組まれましたか?

住本 まず行ったことは、訪販グループのロゴを「衛生環境を整える」のタグラインで表現することにより、生活者・事業者に向けて「衛生環境を整える」ことを宣言・約束しました。このメッセージのもと、「衛生」のブランディングを中日新聞社様にもお力添えいただき、新聞広告をはじめテレビ、WEBなどのメディアで展開しました。新聞広告は家庭市場向けの衛生イメージ訴求として4大紙と地方紙の計42紙3,164万部に掲載していただきました。また、お客様のお宅に訪問し現場を支えてくれている「お客様係」には、前向きに仕事に取り組んでいただくため、現場の声や訪問先のお客様とのエピソードなどを集めた動画「いまこそ、ダスキン。」を制作し、コロナ禍で元気をなくしたお客様係に少しでも元気になってもらう取り組みを行いました。

ーー コロナ禍において消費者の意識や行動にどのような変化を感じておられますか?

住本 年代・地域を問わず手指消毒は定着し、清潔で衛生的に暮らすための生活様式も変わりました。従いまして、私たちダスキンは衛生の分野において生活者の暮らしを守る「信頼のおけるパートナー」であることが求められていると実感しています。その想いを体現するべく、ダスキンの強みである衛生商品やサービスを総合的に提案しているところです。生活者の暮らしや事業者の方々の運営の変化に対応できるように「衛生商品・サービス」をワンストップでパッケージ化して提供しています。
「イベント衛生サービス」というパックサービスは、大勢の人が集まるイベントを衛生的に安心して実施していただけるよう、従来のイベント用品のレンタル・設営だけでなく、衛生マットやサーマルカメラ、手指消毒剤などの商品や清掃、除菌・抗菌施工などのサービスを組み合わせた総合的なサポートで、衛生的かつ安心してイベントを開催していただけるよう、お手伝いをしています。

ーー 今後の展望をお聞かせください。

住本 日常が大きく変化した状況だからこそ、暮らしや職場を新しい形に修正する、もしくはできるだけ元の形に戻すという「調律する力」が必要ではないかと思っています。この生活・事業環境を適切な状態に整えていく「生活調律」を進めていくために3つの領域に注力してまいります。身の回りの衛生に関する薬剤や商品を展開したり、抗菌加工など専門的なサービスを提供する「衛生領域」、コロナ禍で在宅時間が増加したことを受けて、家事の効率化や仕事と暮らしのマネジメントをお手伝いする「ワークライフマネジメント領域」、これからの日本で深刻化する高齢者のニーズにお応えする「高齢者サポート領域」、これら3つの領域を今後、広げてまいります。

ーー 本日お聞かせいただきましたお話では、コロナ禍を経験された御社が「我々はどのようなことを提供していけるか」について向き合われ、世に問いかけておられることを実感しました。イベント業界に衛生面から貢献されていることも、御社がこれまで築いてこられた信頼とブランド力によるところが大きいと思います。今後もこの分野で先行して様々なことに取り組んでいかれる御社の姿を私たち新聞社はいかにして読者に伝えるか…。しっかりと考えつつ、これからもお付き合いさせていただければうれしく思います。

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