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2019.12.24
東海エリアで人気ナンバーワンの観光地
1位は伊勢市、2位は名古屋市、上位に三重県の各市
【伊勢市が2年連続で1位、次いで名古屋市、桑名市、鳥羽市】
毎年、中日新聞社より発行している「東海エリアデータブック2020」(2019年12月23日発行)において実施した消費者アンケート(回答対象者は、東海エリア在住1,000人)によれば、東海エリア4県の各市町村への観光訪問の意向を質問したところ、「行ったことがあるがまた行きたい」と回答したリピート人気率では、三重県伊勢市が最も高く64.2%となっており、前年調査に続いて2年連続で1位となった。2位は名古屋市、3位に桑名市、4位に鳥羽市と上位に三重県の各都市が位置している。上位4位までは前年と同じ順位となっているが、5位に岐阜県の最上位として高山市が入り、前年の6位から順位を上げた。静岡県の最上位は浜松市で、前年同様9位となっている。一方、「行ったことはないが行きたい」とする潜在需要では、岐阜県白川村が唯一30%を超えているほか、静岡県熱海市が25.9%、岐阜県下呂市が23.5%など東海エリアを代表する温泉地の率が高くなっている。
【各都市の人気の理由】
伊勢市は、2005年から8年の歳月をかけて行われた伊勢神宮式年遷宮や2016年の伊勢志摩サミットにおける各国首脳の神宮参拝などによって、改めて伊勢神宮の存在価値を知られることとなり、全国から多くの観光客を受け入れた。伊勢神宮内宮に隣接するおはらい町も年々、飲食・物販店が充実し、その魅力を増している。また伊勢神宮外宮においてもJR・近鉄伊勢市駅から外宮に向かう外宮参道に飲食・物販店が増加し、にぎわいのあるまちへと変貌し、伊勢神宮参拝以外の魅力もより充実したことが人気の理由ともいえよう。2位の名古屋市は都市型観光として、名古屋駅周辺に商業施設の新規開業が相次いだほか、レゴランド・ジャパン・リゾートや名古屋城本丸御殿、金シャチ横丁などの新しい観光施設がここ数年誕生したことから安定した人気を維持している。また、岐阜県で最上位に入った高山市も、訪日外国人の増加に伴い、飛騨高山のブランド力が日本人にも改めて認知・評価され、人気観光地としての順位をあげたものと思われる。
【東海エリアデータブック2020】
発行:中日新聞社出版部
編集:中日新聞社広告局・三菱UFJリサーチ&コンサルティング
2019年12月23日全国書店などで発売(定価:本体2,000円+税)