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県別変動率では、愛知が上昇、岐阜、三重、静岡は下落
路線価上昇率トップは名古屋市栄「大津通り」の23.5%

2019.08.08

来年以降も続々と都市再開発が進む名古屋市栄地区

名古屋市中区栄「大津通り」が23.5%上昇

 2019年1月1日時点の路線価が国税庁より発表された。東海エリア各地区(各税務署ごと)の最高路線価のうち、最も上昇率の高かったのが名古屋市栄の大津通りで23.5%もの上昇率であった。名古屋市の都心部では、ここ数年、名駅(名古屋駅)周辺に高層ビルやホテルなどの開発が続き、注目を集め続けていたが、ここに来て、名古屋最大の繁華街である栄地区における開発の動きが盛んになっており、続々とマンションやホテルなどが誕生している。栄地区では、今後2、3年後を見ても様々な再開発計画が目白押しであり、栄バスターミナル跡地の暫定活用事業、丸栄百貨店跡地の再開発、名古屋テレビ塔の改修、久屋大通公園再整備などが続く。さらに、その後も2024年度の完成を目指す中日ビル建て替えの基本計画も発表されており、今後の栄地区の展開への注目は年々高まっている。

 そういった投資への動きと今後のエリア開発への期待もあり、栄地区の路線価が上昇しており、しばらく続いた名駅への注目ばかりではなく、栄にシフトされつつあると言ってよいだろう。名古屋市内の他地区においても、熱田区・新尾頭金山線通りの21.9%、東区・久屋大通りの17.8%など上昇率は高く、再開発の進む名駅、栄のみならず名古屋市全体の高い上昇傾向が見られることがわかる。

 対前年度と比較できる72施設を見ると33施設(45.8%)が増加、3施設(4.2%)が維持、36施設(50.0%)が減少となったものの、前年度調査では、62.3%の施設が対前年度割れであったことから、全体としては若干の回復傾向が見られたともいえる。

東海エリア最高路線価は、名駅通りの1,104万円

 名駅地区も2027年にリニア中央新幹線の開通を控えていることから、路線価の評価は高く、名古屋市中村区名駅の名駅通りは、東海エリア最高額の1,104万円(1㎡あたり)で、2018年の1,000万円から10.4%もの上昇を見せている。1,104万円は、全国でも4位に位置付けられる。これは、1位の東京・銀座中央通り、2位の大阪・御堂筋、3位の横浜・横浜駅西口バスターミナル前通りに次ぐもので、1,000万円を超えるのは全国でこの4地区だけであった。

 全国平均の路線価の対前年の変動率は1.3%上昇と4年連続で上昇しているが、都道府県別では半数以上の27県が下落している。東海エリアでは、愛知県のみ上昇しており、上昇率は2.2%で7年連続で上昇。岐阜県は0.7%の下落、三重県は1.1%の下落、静岡県は0.6%の下落であった。上述の愛知県以外の各県の最高路線価は、岐阜県が岐阜市・岐阜停車場線通りの46万円、三重県が津市・津停車場線通りの19.5万円、静岡県が静岡市・紺屋町名店街呉服町通りの120万円であった。

■愛知・岐阜・三重の最高路線価の上昇率上位 ※価格は1平方メートルあたり    出典:中日新聞(2019年7月1日夕刊)より


■名古屋市栄地区の主な都市開発 出典:三菱UFJリサーチ&コンサルティング作成


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