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東海エリアは世界でも有数の航空機ミュージアム集積地
乗り物を中心とする産業観光エリアの強み

2018.12.19

10月に開業した「FLIGHT OF DREAMS」(写真提供:中部国際空港)

この1年で4つの航空機関連施設が誕生

 愛知県はものづくり地域の強みを生かした産業観光施設が多く集積しており、先進地として全国からも注目される存在である。
 特に自動車、オートバイ、そして最近では航空機も東海エリアを代表する産業となり、これらの乗り物を素材とする集客施設が数多くある。特に注目されるのが、航空機関連の施設で、この1年で一気に4施設(うち1施設はリニューアル)誕生した。昨年11月30日に県営名古屋空港(愛知県豊山町)の隣接地に愛知県の航空機産業の歴史などを伝える「あいち航空ミュージアム」と三菱重工業による「MRJミュージアム」が同日に誕生。MRJミュージアムでは、航空機産業の夢とも言えるMRJのコンセプトなどを詳しく知ることができたり、実機の製造現場を見学できるなど、まさに今の航空機産業を体感できる施設として人気を呼んでいる。また、今年3月には「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」(岐阜県各務原市)がリニューアルオープンし、航空機や宇宙関連の実物展示など、これまで以上に”本物”の魅力が充実した施設に生まれ変わった。そして、今年10月には、中部国際空港島(愛知県常滑市)に複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS」が開業。ボーイング787初号機の実機展示をはじめ、航空機関連の各種アトラクションが配された有料ゾーンと、ボーイング社のふるさとであるアメリカのシアトルをテーマとした飲食・物販施設が複合されたこれまでにない空間が誕生した。
 これらの4施設は名古屋近郊に集積しており、これだけの近いエリアに本格的な航空機関連集客施設が集積しているのは国内はもちろん、世界でも類を見ないであろう。

自動車、オートバイ、電車関連施設も充実

 この1年では航空機関連施設の動きが目立つが、自動車、オートバイ関連でも世界に冠たる企業が存在する愛知県と静岡県には国内を代表する産業観光施設が存在する。各所においては、自動車、オートバイ製造の歴史を伝える遺産から最新のものまで、存分に堪能できる。さらに、名古屋市の「リニア・鉄道館」も鉄道系博物館としては国内有数の規模、内容を誇るものである。
 このように、東海エリアにある乗り物関連の充実度は国内外に誇れる存在である。まさに、オンリーワン、ナンバーワンの存在としてこの地域への観光客増大が期待される。

■東海エリアの主な乗り物関連集客施設

出典:公式ホームページなどから三菱UFJリサーチ&コンサルティング調べ

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