MARKETING MAGAZINE

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INTERVIEW

2018.12.19

個性的な広告展開で
地域の活性化を図る

ー 今年はラシック様の創業13年ということで、中日ドラゴンズの背番号13番、岩瀬仁紀投手をイメージキャラクターに起用していただき、さまざまな関連キャンペーンなども実施されています。広告に起用していただけた決め手は何だったのでしょう。

中村 やはり大きかったのは、中日ドラゴンズの根強い地元人気と岩瀬投手のこれまでの実績です。ラシックでは、周年にちなんだ広告を毎年展開していますが、実は背番号というのは毎年候補には挙がっているんです。ただ、プロ野球の背番号というのは、基本的には各チームにその番号をつけた選手がいるので、唯一ではありませんよね。そんななか、背番号13番の選手として岩瀬投手はプロ野球界で圧倒的な存在ですし、今年は前人未踏の1000試合登板を達成しそうだという付加価値もあったのでお願いすることにしました。いつかは地元のドラゴンズの選手を起用したいと考えていたのでピッタリのタイミングでしたし、結果的に1000試合登板を達成してくれて、記念キャンペーンも大いに盛り上がりました。

ー 岩瀬投手を起用しての反響はいかがでしたか。

中村 かなり手応えがありました。普段、ラシックを利用する機会のない遠方のお客様がナゴヤドームでの観戦の行き帰りに立ち寄っていただいたり、1階入口に設置した岩瀬投手の像を多くの方がSNSで拡散してくれたり、中日ドラゴンズは名古屋の皆さんの地元愛の象徴なんだなと改めて実感しました。

ー SNSでは、岩瀬投手の広告が掲載された弊紙の紙面も取り上げていただきました。こうした広がりがあるのは、私どもとしてもとてもありがたい限りです。岩瀬投手の1000試合登板達成を受けて実施された「千なり」プレゼントも反響がありましたね。

中村 ええ。岩瀬投手の1000試合登板を記念して、「祝イワセ」の焼印を押したオリジナルの千なりを10月1日と12日の2回に分け、合計1000個をお配りしたのですが、開店時に行列ができるほどの盛況でした。

2018年10月1日と12日に1000試合登板にちなんで合計1000個の両口屋是清の銘菓「千なり」が配られた。
岩瀬投手の像と並んで立つ中村店長

ー このときは中日スポーツでも情報を掲載させていただきました。

中村 その節はありがとうございます。実は10月1日の実施についてはニュースリリースも出して宣伝していたのですが、12日についてはあまり周知活動をしておらず、人が集まらなかったらどうしようという懸念があったんです。ところが、ふたを開けてみれば予想以上の大盛況。中日スポーツを見ておいでになったお客様がかなりいたそうです。

中日スポーツ 2018年10月2日

ー お役に立てて何よりです。ところで、ラシック様の周年記念広告はかなり個性的で、毎年話題になりますが、関連キャンペーンやイベントなどはテナントさんの協力が必須だと思います。このあたりはいかがですか。

中村 ありがたいことにとてもうまくいっていて、今回もドラゴンズのオリジナルコラボグッズを販売してくれるなど協力的でした。テナントのスタッフも決められたことに従うというよりも、お客様と一緒に楽しもうという意識があって、新しい広告を考える時期になると、「来年はどうするんですか?」「良いアイデアがあるので聞いてください」と言ってくれる方も多いんですよ(笑)。 先ほども話に出たInstagram投稿キャンペーンのように、SNSを活用すればより多くの方に親しんでいただける時代なので、これからも楽しいネタを提供していけたらと思います。

ー 多くの方が楽しめる話題をラシック様が提供してくれるのは、栄エリアが盛り上がるためにも重要だと思います。ここ数年は、急速に開発が進む名古屋駅エリアに押され気味ですが、栄の活性化についてはいかがお考えでしょう。

中村 名古屋駅は交通インフラが整っているぶん、利便性が高く集客力は強いですね。ただ、栄には大きな公園や文化施設などが充実しているので、ショッピングだけでなく、プラスアルファの魅力があります。同じ栄エリアの商業施設や店舗は商売上のライバルではありますが、協力しながら栄ならではの魅力を発信していく必要があると感じています。当店の周年記念広告もその一翼を担って行ければと思います。

ー 最後に、新聞に期待することがあったらお聞かせください。

中村 新聞のいいところは、信頼性だと思います。毎日、しっかり取材した鮮度の高い情報を届けていただけるというのは、玉石混交のネットニュースよりも優れた点ですし、読者の日常に根付いていると感じます。岩瀬投手を起用した今回の広告では、全面広告以外に、ラテ欄でシリーズ広告を掲載させていただきましたが、本当に反響が大きいんですね。先ほどの千なりもそうですが、新聞に書いてある情報は影響力も大きく、まだまだすそ野は広いと実感します。これからも名古屋の発展のために、的確な情報を届けていただければと思います。

ー 地元メディアとして、名古屋を盛り上げていくのは使命だと考えていますし、栄の活性化に貢献できるような情報も発信していきたいと思います。本日はありがとうございました。