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特別企画
2025.12.16
名古屋城城郭
1930年12月11日 名古屋城は城郭として「旧国宝」1号
新たに木造での天守再々建が計画されている名古屋城は城郭としての「旧国宝」第1号だった。指定されたのは1930(昭和5)年12月11日。現在は世界遺産にもなっている姫路城は2番目で約1カ月後の翌31年1月19日だった。
明治以降も現存していた天守は45年に戦災で焼失した。有名な「尾張名古屋は城でもつ」は、民謡「伊勢音頭」の一節で、豪華絢爛(けんらん)な城を自慢するもの。日本最大の広さを持つ天守で、戦火の犠牲になったのは日本にとっても大きな損失だった。
戦後の59年に復興のシンボルとして鉄骨鉄筋コンクリート造で復元されたが、2度と焼失しないように、との思いも込められていたという。復元天守は完成から年以上が経過し、近代和風建築として文化財的価値を指摘する声もある。
出典『あっぱれナゴヤ!こんなにあるぞ日本一、日本初。』(中日新聞社発行/鶴田真也 中日スポーツ記者)

文:鶴田真也
プロフィール 1971年生まれ。浜松市出身。早稲田大卒。94年に中日新聞社入社。F1、大リーグ、プロ野球など担当。15年に『ドラゴンズ背番号ものがたり』、25年5月『あっぱれナゴヤ!こんなにあるぞ日本一、日本初。』上梓。現在もプロ野球を担当するなど多忙な毎日を送っている。