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INTERVIEW

<人生100年時代>を支える

2018.09.10

ー 2018年3月18日(日)に全国紙・地方紙51紙で展開された見開き30段のブランドメッセージ広告が大きな話題になりました。中日新聞グループにもご出稿いただきありがとうございます。今回の新聞広告は、1991年にきんさんぎんさんが出演した懐かしいテレビCMの、いわば続編にあたりますが、今回このような広告を制作されたのはどのような意図があったのでしょう。

森田 100歳のご長寿で話題になった双子の姉妹、成田きんさんと蟹江ぎんさんにご出演いただいた27年前のテレビCMは、ダスキン商品・サービスの申し込み電話番号「0120-100-100」をお客様の間に定着させるという、ダスキンにとって大きな意味を持っていますし、これからも生かしていきたい大切な財産です。

 今回、55周年を機にブランドメッセージを発信しようということになったのですが、蟹江ぎんさんの娘さんの千多代さんが今年でちょうど100歳、美根代さんが95歳というご長寿であることをお聞きし、改めて27年前のあのCMを新しい形で発信できないかということになりました。

ー きんさんぎんさんは名古屋のご出身なので、中日新聞としても勝手にご縁を感じています(笑)。蟹江ぎんさんの娘さんを起用するというのは、社内的にはすんなり決まりましたか?

森田 候補はこれ以外にいくつかありましたが、やはりきんさんぎんさんのインパクトは社内でも共有されていて、社長をはじめ、関係者全員一致で「これしかない!」と決定しました。あのテレビCMから27年を経て、「人生100年時代」という言葉もすっかり定着していますよね。0歳から100歳、またそれ以上のお客様一人ひとりのくらしに寄り添うという創業以来のダスキンの企業姿勢が、象徴的に「100」という数字にうまく合致したのも決め手になりました。

ー お客様やフランチャイズ店などの反響はいかがでしたか。具体的な反応などあれば教えてください。

森田 おかげさまで、大変高い評価をいただいています。まずはフランチャイズ店でオーナーやスタッフの間で話題になる。次に商品やサービスを届けるスタッフがお客様を訪問すると、そこでまた話題になる。この広告がきっかけとなり、全国のフランチャイズ店を中心としたコミュニケーションの輪が広がったようで、これは本当にうれしいことだと思っています。

 病院の待合スペースや介護施設のホールに貼り出したいという話も聞いています。テレビCMでは壁に貼るわけにはいきませんから、こうして掲示して多くの方に共有いただけたのは新聞広告ならではのメリットだったのかなと思いますね(笑)。

 それから、やはりご登場いただいたお2人の笑顔が素晴らしいので、見た人みんなが笑顔になるという感想もいただきました。実は私の母もこの広告が気に入ったようで、「こんなふうに年を取りたい」と話していました。

ー この広告はメディアでも大きな反響を呼びました。私自身も初めてこれを見たときには、読者に届くパワーを持った広告だと思いましたし、こういう読者を幸せにするような広告を掲載することも、新聞の大切な使命であると改めて感じました。中日新聞社広告大賞でも優秀賞に選ばせていただいたほか、さまざまな賞も受賞されていますよね。こうした反響に対するお気持ちはいかがですか。

森田 素晴らしい賞をいただきありがとうございます。とてもありがたいことだと思います。正直、何らかの賞がいただけるというのはあまり意識していなかったので驚きましたが、実際に多くの賞をいただけたことで、嬉しさとともに責任の重みも感じます。ブランドメッセージ広告というのは、当然嘘があってはいけませんから、この広告に共感していただいた皆さんの気持ちに応えるべく、真摯な姿勢でお客様の人生と向き合っていかないといけないなと、気持ちを新たにしています。

ー 55周年を迎えられて、これからの御社がどのように進んでいかれるかについても少しお話いただければと思います。「生活調律業」という言葉を使われていますね。

森田 ダスキンはこれまで、モップやマットなどのダストコントロール商品のレンタルだけでなく、ミスタードーナツなどのフードサービス事業、ハウスクリーニングや家事代行といったサービス、シニアケアサービスなど、さまざまな形でお客様のくらしを支えるサービスを提供してきました。基本的にはこの方向は変わることはありません。ただ、日本のくらしは大きく変化し続けており、ダスキンの役割にも変化が必要だととらえています。

 そんな中で、いま新たに打ち出しているのが「生活調律業」という役割です。ピアノに調律が必要なように、お掃除や片付け、食事など毎日の生活にも調律が必要な場面があります。ダスキンでは現在「くらしのリズムを整えよう♪」というキャッチフレーズを使い、これからは、お掃除だけではなく、お客様一人ひとりの心地よいくらしのために、生活そのものを整えるプロになりたいと考えています。

 先ほど「人生100年時代」という話が出ましたが、長生きされる方が増えるということは、それだけ幅広い年代の多様なライフスタイルを持ったお客様との接点が増えることだと考えています。そのようなお客様をしっかり支えていける企業でありたいと思っています。

ー 本日はありがとうございました。地域フランチャイズということを考えれば、地方新聞としてお役に立てることもあるかと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

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