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東海のレジャー施設、半数が前年割れも回復傾向
12年連続トップのナガシマリゾートは1,530万人

2018.06.19

対前年度比で12.9%増加した名古屋港水族館

東海のレジャー施設、半数が前年割れも回復傾向

12年連続トップのナガシマリゾートは1,530万人

レゴランド®・ジャパンや大型商業施設開業も全体では回復傾向

 2017年度の東海エリアにおける集客施設の話題は、なんといっても2017年4月に開業した「レゴランド・ジャパン」である。東海エリアでは初となる世界的ブランドのテーマパークの誕生は、開業半年で100万人を集めるなど大きな話題を呼んだ。そして、同じく4月には名古屋駅の「JRゲートタワー」内に大規模商業施設「タカシマヤゲートタワーモール」が開業し、ホテルなどを含むタワー全体では開業1年で3千万人の集客を実現した。

 そうした状況のなか、東海エリア各地の集客施設の実態はどうだったのか。当社が毎年実施している「東海3県主要集客施設・集客実態調査」の2017年度(2017 年4 月~2018 年3月)の結果によれば、回答施設72施設中、増加率10%を超える施設は5か所、減少率10%を超える施設は6か所にとどまり、残り61か所の施設(全体の84.7%)が10%以内の増減率に収まる結果となった。各施設の回答コメントを見ると、減少理由として上記2施設開業のマイナス影響を受けたと回答した施設はなく、逆に両施設のマスコミへの露出による名古屋自体の注目度向上効果の恩恵を受けた施設も一部では見られたと推測される。(上記2施設のうち「レゴランド・ジャパン」は年間の数値は非公開、「JRゲートタワー」は本調査対象外)。

 対前年度と比較できる72施設を見ると33施設(45.8%)が増加、3施設(4.2%)が維持、36施設(50.0%)が減少となったものの、前年度調査では、62.3%の施設が対前年度割れであったことから、全体としては若干の回復傾向が見られたともいえる。

ナガシマリゾートは12年連続でトップ

 上位の順位を見ると「ナガシマリゾート」(三重県桑名市)が1,530万人と昨年秋のアウトレットモール「ジャズドリーム長島」の増床効果もあり、前年度よりも20万人増加で12年連続のトップとなった。2位は、愛知県ではトップとなる約884 万人の「刈谷ハイウェイオアシス」(愛知県刈谷市)で、2015年度の999万人をピークに減少が2年続いたものの依然高い集客力を維持している。3位は約615万人を集客した「中部国際空港セントレア」(愛知県常滑市)。同施設は新ターミナルビル建設工事による駐車場利用台数制限とこれに伴う混雑期の集客イベント抑制により集客減となったが、わずか0.7%の減少にとどまった。その他の施設では、イベント開催、夜間営業など営業時間拡大、追加投資などを実施した施設が概ね集客を伸ばす結果となった。

 前年比の伸び率トップの「名古屋市国際展示場 ポートメッセなごや」(愛知県名古屋市)は、「ロボカップ2017世界大会」等、大型イベントの実施により集客を伸ばしたほか、伸び率3位の「名古屋港水族館」(愛知県名古屋市)は、新施設のオープン、メインプールでのシャチ公開、メディアへの露出増加が集客増をもたらした。

東海3県主要集客施設2017年度年間集客数 集客人数順位


東海3県主要集客施設2017年度年間集客数 対前年度比増減順位


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