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INTERVIEW

『信頼』のサービスで『人生』に『広がり』を

2019.10.29

ーー 中日新聞の主催で8月8日から12日まで開催された「終活フェア」にご出展いただきありがとうございます。反響などはいかがでしたか。

岸本 今回は3回目の出展ですが、来場される方の「終活」への関心が年々高まっているように感じます。「超高齢社会」「人生100年時代」といったキーワードが当たり前になるなか、終活という考え方が認知されてきているのに加え、今回はとくに家族が集まるお盆直前の開催ということで、来場される方の関心も高かったのではないでしょうか。

「終活を自分事として考えるきっかけになれば」というのが、入棺体験を実施した理由だという

ーー 終活フェアは、これからの人生について家族と話すきっかけにしてほしいという開催意図もあるので、そう言っていただけるとありがたいです。貴社のブースでは入棺体験が人気だったようですね。どういう理由で開催されたのでしょう。

岸本 人生の節目として冠婚葬祭がありますよね。結婚式の主役は言うまでもなく新郎新婦ですが、葬儀の主役は誰なんだろうという発想がきっかけでした。以前なら「棺に入るなんて縁起でもない」と言われたかもしれませんが、終活がこれだけ定着してきているなか、棺に実際に入ってみることで、人生の終着点を自分事として捉え、終活についてより深く考えるきっかけになるのではないかと考えて実施しています。

ーー 貴社は、2016年にレクストに社名変更しましたが、もともとは愛知冠婚葬祭互助会という社名でした。愛知県は、県民性として冠婚葬祭をはじめとする儀式文化が華やかだといわれることが多いのですが、これまで愛知県の冠婚葬祭に関わってこられたなかで、現状をどのようにお考えですか。

岸本 私は愛知出身ではないのですが、結婚式が派手だという印象はたしかに持っていました(笑)。けれども、ここ数年の傾向を見ると、儀式文化のあり方にだいぶ変化があるように感じます。全国的に半数が結婚式を挙げない「ナシ婚」になっており、愛知でもそうした影響はありますし、葬儀の申し込みも、一般葬より規模の小さい家族葬を選ぶお客様が増えています。お客様の考え方や価値観に変化があるのなら、冠婚葬祭サービスを提供する弊社も過去にとらわれずに、新しい価値を提案できるよう変わっていく必要があります。2016年に社名を変更したのもその表れで、新社名のレクストは、Life(人生)の「L」、Expand(広がり)の「EX」、Trust(信頼)の「T」を合わせたものです。広がりを意味するExpandは、お客様の人生の豊かな広がりはもちろん、弊社の事業の広がり、さらには信頼をベースとしたお客様との関係性の広がりといった意味も込められています。

お客様のライフステージにおもてなしを提供する複合施設「MIRAIE LEXT HOUSE NAGOYA」

ーー 2017年から「レクストの杜」という葬儀ホールをスタートさせ、また2018年4月には、結婚式場としても利用できる複合施設「MIRAIE LEXT HOUSE NAGOYA(以下MIRAIE)」をオープンされましたが、これらもそうした変化に対応されたのでしょうか。

岸本 そうです。弊社は「愛昇殿」という葬儀場を運営していますが、親しい方や身内だけで温かく故人を見送りたいという要望が増えてきたため、落ち着いた雰囲気のなかでゆっくりと偲ぶ時間を持てるよう「愛昇殿 レクストの杜」という施設を新設したり、故人の人柄がわかるようなしおりをお配りしたりしています。また、これからは結婚式や葬儀といった特定のセレモニーだけでなく、お客様の人生の大切な節目にご利用いただける複合施設が必要だという考えからMIRAIEをオープンしました。設計は隈研吾さんにお願いし、木の素材や光を生かした居心地の良い空間になったと思います。実は、MIRAIEを立地した場所は、創業者の牧野志げ子が最初に結婚式場をオープンした場所で、弊社にとっても特別な場所なんです。

ーー お客様の評判はいかがですか。

岸本 おかげさまで300組を超えるカップルに挙式いただきましたし、併設しているレストランやパーティールームは節目の記念日にも利用していただいています。お客様のライフステージのなかで、人生の豊かさや人と人との絆を実感できる特別な場としてMIRAIEをご活用いただきたいですね。

ーー 貴社が冠婚葬祭だけでなく、あらゆるライフステージにかかわるサービスを提供する企業へと生まれ変わっていることがよくわかりました。MIRAIEのオープン時や今回の終活フェアなどでは広告もご出稿いただいていますが、今後、新聞広告、もしくは新聞に期待することがあればお聞かせください。

岸本 弊社では新聞広告だけでなく、インターネット広告も使っています。ネット広告の利点は、コンバージョン率が明確な数字として見える点ですね。ただ、だからといって新聞広告が劣っているとは思いません。弊社のような地域密着型で、しかも冠婚葬祭サービスを提供している企業の場合、1回の広告がすぐに売り上げにつながるというよりも、定期的な広告を継続して多くの皆さんに身近に感じていただくというのが重要だと思います。中日新聞は、愛知では6割の世帯が取っているので大きな発信力と影響力があります。今後も頼りにさせていただきますので、よろしくお願いします。

ーー 弊社としても、顕在ニーズに有効なネット広告に対し、新聞には地域の潜在ニーズを掘り起こす役割があると考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

中日新聞2019年8月7日朝刊 中日新聞社が主催する終活フェアの広告。歌手の加藤登紀子氏ほか、多彩なゲストが会場を盛り上げた

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